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紙の個性とポテンシャル
〜紙の魅力について考えてみた〜

紙の個性とポテンシャル
前回、紙の魅力についてブログ記事を書いてから早いもので、1年がたとうとしています。相変わらずペーパーレス化は進んでいるように感じるのは、私だけではないように思います。しかし魅力的な会社案内や、ショップカードはたくさん世の中に出回っています。今回は、そういった素敵な紙物を作ってみたいと思っている方向けに、印刷によく使われる紙や、オススメの紙を紹介していきたいと思います。

よく使われる紙

上質紙上質紙

ノートなどによく使われる紙。一般的に使われるコピー用紙とは成分が違うそうです。
確かに、文字を書いてみると肌触りが若干違うような…印刷をすると若干色が沈むこともあるので、黒1色印刷で間に合うときなどにオススメです。

色上質紙

上質紙に色がついたもの。想像する大抵の色が揃う。よく、おたよりや手書きのチラシなどを印刷するのに使われているちょっとダサいイメージですが、紙の色とインクの色の組み合わせで可能性が無限に広がると個人的に思っている紙。味のあるカッコイイものに仕上がるか、ダサイ感じになってしまうか、デザイナーのセンス次第ですね。

コート紙コート紙

折り込みチラシやパンフレット、ポスターによく使われる紙。しなやかな肌触りと、ツルツルとした表面で写真などの印刷に適しています。様々な印刷物に使用され、特に紙にこだわりがない場合は、コート紙にしておけば間違いないのではないでしょうか。

マットコート紙

一般的なチラシやパンフレット、ポスターによく使われる紙。コートよりコシがありマットな印象に仕上がります。上質で品のある印象に仕上げたい場合はマットコート紙がオススメです。

レザックレザック

学校関係や役所関係の冊子の表紙によく使われる、ざらざらの模様が入った紙。オシャレにレザックを使いこなしている印刷物を見ると、勉強不足を実感させられます。

最近よくみる、印刷物に使われる紙

ヴァンヌーボ

表面がざらつき、ヌメっとした肌触りが印象的。印刷のノリもよくきれいに仕上がり、高級感が出ます。予算的に高すぎる!という方は、似たような紙でライトスタッフもいいかもです。

クラフト紙クラフト紙

梱包などにも使われるよく見る茶色い紙。茶色のクラフト用紙にわざとカラーで印刷して色の出方を楽しんだり、濃い目の特色で印刷をして味わいを出したりと遊べる紙です。

個人的に好きなで、使ってみたい紙

里紙里紙

和紙のような風合いをもつ。アースカラー系の色が充実。落ち着いた雰囲気なので上製本の見返しや扉に使うのもオススメです。紙の色とインクの色の組み合わせを楽しんで、こだわりのフライヤーにも使えます。

ファーストヴィンテージファーストヴィンテージ

これまたアースカラー系の色が充実した風合いのある紙。若干かすれた感じで印刷をしたり、厚めの紙には箔押ししてみても味が出ていいのではないかと思う紙。加工も駆使して、名刺やショップカードにも使えると思います。

コンケラー

ルイヴィトンのパンフレットにも使われていたという噂を耳にして、見本帳を見てみたら種類の豊富さと肌触りに感動し、すぐに気になる存在に。結婚式場や、レストランのパンフレットなど特別感や高級感を出したい時にオススメです。

まとめ

紙の個性とポテンシャルその他にも、アラベールやモデラトーン、五感紙、バルキー…などなど素敵な紙はたくさんあります。しかし最近では、あまり使われていない紙は廃版になるものも多いと聞きます。紙は四角く切ってそのまま使うだけでも十分ですが、印刷や箔押し、型抜きなどの加工をすることによって想像をはるかに超えた魅力を引き出すことができます。
今後、紙の持つポテンシャルを可能な限り伸ばしつつ、お客様にも喜んでもらえる提案をしていけるよう、さらに紙のことを知っていきたいです。

営業 / K.M