まずは「自分たちが何者なのか」を整理することから
- ブランディングに取り組む前の課題について教えてください。
-
岸様:
当社の主力事業はしいたけの栽培・製造です。菌床の製造から栽培、加工、配送までを自社で一貫して行っており、品質には大きな自信を持っていました。農業としては比較的大規模な生産体制を持ち、規格外品を活用した加工品づくりなど、新しい取り組みにも力を入れていました。
しかし、その魅力を外部に伝えるための仕組みが整っていませんでした。私が着任した当時はロゴもビジョンもなく、ホームページもありません。役場のホームページに少し情報が掲載されている程度で、会社としてどのような思いで事業を行っているのか、どんな人たちが働いているのかを発信する場がなかったんです。
実際に地域の方からも「きのこセンターって何をしている会社なの?」と言われることがありました。品質の高い商品をつくっていても、その価値が十分に伝わっていない。今振り返ると、知る人ぞ知る存在に留まっていたのだと思います。また、商品ごとにデザインや見せ方が統一されておらず、会社としてどのような価値を提供しているのかも伝わりづらい状況でした。これから販路を広げ、新しい商品を展開していくためには、まず自分たちが何者なのかを整理し、社内外に伝えられる状態をつくる必要がある。そんな課題意識からブランディングをスタートしました。