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ブラウザって何ですか?
〜いまさら聞けないブラウザの話〜

いまさら、【ブラウザ】って何ですか?なんて聞いたら…

ブラウザ「ブラウザって何ですか?」
これは私が社会人数年目の頃、実際に職場の先輩に聞いた質問です。
ウェブに関わるお仕事をしていなくても、現代を生きる社会人なら抑えておきたい用語の一つですが、恥ずかしながら私は、この業界でお仕事をするまで【ブラウザ】について何も知らなかったのです。

【ブラウザ】という言葉にピンと来ない人でも、ウェブサイトを閲覧するとき知らず知らずのうちに何気なく触れている【ブラウザ】。こちらの記事を読めば、「あ~ブラウザね。」と言えることと思います。(本当はもっと複雑だけど……ということは承知の上で、まずは理解の入り口という視点でご説明いたします。)

普段から身近な【ブラウザ】という存在

【ブラウザ】と検索すると多くの場合以下のように説明されています。

  • ブラウザとは、パソコンやスマートフォン等を利用してWebサーバに接続するためのソフトウェアであり、ウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりするなどの機能がある。
  • 現在主要なブラウザはGoogle Chrome、Edge、Safari、Mozilla Firefox、Internet Explorerなど。

参考:Wikipedia(ウェブブラウザ)

「え、待って待って! Google ChromeもSafariも使っているけど、結局ブラウザって何なのか全く理解できていないんですけど。」という方、実は私も正直、上記の説明では理解できませんでした。

上記の説明を借りると、【ブラウザ】には大きく2つの役割があるようです。

  1. パソコンやスマートフォン等を利用してWebサーバに接続する
  2. ウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりする

それではこれら2つの役割について、以下ではもう少し詳しくご説明します。

1.パソコンやスマートフォン等を利用してWebサーバに接続する
欲しい情報に繋いでくれる!

今現在インターネット上に沢山の情報が公開されているということはご存じですよね?
その情報を提供しているのがWebサーバなのですが、ここではWebサーバという言葉は使わず、とにかく世の中のどこかに、いっぱい情報が公開されているということだけ想像してみてください。
検索インターネットに繋がっていれば、それらの情報を手にすることが可能ですが、その中から目的の情報に辿り着くには、どうすればいいのでしょうか。そんな時は【ブラウザ】に「こんな情報が欲しいです」と伝えればいいのです。私たちは普段無意識のうちに【ブラウザ】にお願いをし、そのたびに【ブラウザ】は要求された情報に繋いでくれていたのです。
身近な行動で例えると次のような事です。Google chromeで「アジサイ」と検索し、検索結果のうちのどれかをクリックすると、アジサイに関する記事にたどり着くかと思います。それはGoogle chromeという【ブラウザ】がインターネット上にある情報とパソコンを、こちらの要求通りに繋いでくれるからだったんですね。

2.ウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりする
コンピュータ界にも公用語がある!

【ブラウザ】が繋いでくれた、その情報というのは、実はコンピュータ言語で書かれています。コンピュータ言語というのは、世界のどのコンピュータともやりとりできるよう作られた、コンピュータ界の公用語(共通言語)のことです。そしてそのコンピュータ言語は、コンピュータ同士でやり取りをするためのものなので、人間が理解できるような文章では作られていません。
コンピュータ言語コンピュータ言語があることによって、世界中のコンピュータとやりとりができるのはとても便利ですが、今度は手に入れた情報を人間の目で見て理解できるような表示に変換する必要があります。
そこで【ブラウザ】はウェブ上にある情報を手元のパソコンやスマホで閲覧するために、コンピュータ言語を人間に理解できる表示(文字や画像など)に変換する役割を担っています。
元々ウェブサイトを作る時、すでに制作者は「人間に見せる時はこのように表示してね。」という命令をコンピュータ言語で書いているのです。仮にコンピュータ言語で書かれた文章が自分のパソコンやスマホ上にあったとしても、【ブラウザ】が変換してくれなければ、人間が見た時に「なんだこりゃ?」となってしまうのです。
また、ハイパーリンクというのは、インターネット上の情報同士を結び付ける機能のことです。この機能があることによって、次から次へと興味のある情報に移動することが出来ます。よく「詳しくはこちら」のようなボタンをクリックすると、別のページが表示されますよね。私たちが、ボタンをクリックするたびに、【ブラウザ】は紐づけられたページを辿り、人間が理解できる表示に変換してくれているのです。

まとめ

ブラウザとっても簡単にまとめると、【ブラウザ】は「インターネット上の情報と私たちを繋いでくれて、その上見たい情報を人間にとって分かりやすいように表示してくれる存在」と言えます。詳しい方からすると十分とは言えないご説明ではありますが、まずは以上をご理解いただければ「あ~ブラウザね。」と言えるのではないでしょうか。

普段から何気なく使っている仕組みやソフトの名称も、【ブラウザ】と言われるとなんだか難しいもののように感じますね。逆に、「SafariとかGoogle Chromeとかウェブサイトを閲覧するソフトのことを何て言うんだっけ?」と聞かれるとすぐに出てこなかったり……。新しい専門用語を覚える度に、自分は間違った理解をしていないか、また今話している相手にとって適切な用語かどうか、考えて使い分けるよう心掛けたいものです。

WEBディレクター / O.S