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デザイナーとして1年間働いて感じた
学生時代との変化

デザイナーとして1年間働いて感じた学生時代との変化去年の4月にWebデザイナーとして就職しました。
新社会人としての1年を振り返ると、学生の時とは違う考え方や初めてのことがたくさんありました。そうした中で学生から社会人になった事で変化を感じられたな、と思うことを紹介します。デザイナーを目指している学生さんに読んでいただいて、想像してもらえれば嬉しいです。

1. 1つの案件には大勢が関わる

1つの案件には大勢が関わるまず1つ目の大きな変化は、1つの案件に大勢が関わっている、という事です。
学生の時は、先生から与えられた課題に一人で取り組む、先生からの評価を聞く、が当たり前でした。それが仕事となると、クライアント、代理店、営業、デザイナー、場合によってはアートディレクターも参加して案件に取り組みます。Web制作となると、コーディングをするコーダーも参加します。そして、自分が制作したデザインは、上司のデザイナーや営業がチェックをし、クライアントに納品されます。
一人で制作をしていた時とは全く違い、修正がきたり指摘されることで、自分では気づかなかった事も意識できるようになります。

2. クライアントからの指定

クライアントからの指定2つ目の変化はクライアントからの指定がある、という事です。
学校の課題ではあまり「レギュレーション」や「ここは目立つように…」など細かい指定などはなかなかないと思います。
案件やクライアントによっては、コーポレートカラーが決まっていたり、ロゴのレギュレーションなど細かく指定の入る場合があります。初めの頃は、レギュレーションにそって制作をするのが難しいな、と感じる事も多くあります。レギュレーションがある事で思うように配置ができなかったり、色の組み合わせに制限があったりしますが、レギュレーションを守る事で、会社のブランドを分かりやすく主張する事ができます。
他には販促を促すためのWebサイトなどは、「ここを一番目立たせたい」と指定が入る場合は、なぜクライアントがそこを目立たせたいのか意図を考えたり、実際Webサイトを自分が見たときにどうやったら1番に目に入りやすいかを考えます。指定が入らない場合でも構成やコピーなどを自分で見返してここは必要で、ある程度目立たせた方がいいな、と考えることが増えました。

3. お金が発生し、クオリティを求められる

お金が発生し、クオリティを求められる3つ目の変化は、仕事なのでお金が発生します。
どの職業にもいえますが学生と社会人の大きな違いです。仕事での案件は全てお金が発生し、お金をもらうからこその責任も伴います。
学校の課題では自分が満足できている物を提出しますが、仕事ではクライアントが満足するクオリティで納品しなければなりません。そのためにクライアントが何を求めているか、を考えて制作します。
もしかすると学生の頃からの1番の変化は、制作をする事に対する考え方かもしれません。
学校の課題では自分がかっこいいと思える物をつくりがちですが、仕事はクライアントの為に制作をします。そしてクライアントと自分の「かっこいい」や「可愛い」の感覚が違うことも多いです。初めはその違いに戸惑う事もありましたが、「こういうかっこいいや、可愛いもあるんだな」と自分の引き出しを増やすチャンスがたくさんありました。

まとめ

デザイナー学生と社会人では生活環境もガラリと変わり、初めは慣れないことばかりでした。
仕事としてデザインをする事が、難しいと感じる事もありますが、楽しい事もたくさんあります。色々な案件に関わってみるとデザイン以外にも勉強になる事や、興味が湧く事にもたくさん出会い、自分の視野が広がるような気がします。
仕事でなければ自分から作ることのなかったテイストのデザインが意外と得意だと気付いたり、たくさんの発見があります。そしてデザインの仕事は色々な物事に関われる仕事だと思うので、日々新しい物事に関われるチャンスがたくさんあるのもデザイナーの仕事の面白みだと思います。

WEBデザイナー / N.N